借方科目 | 金 額 | 貸方科目 | 金 額 | |
---|---|---|---|---|
1 | 仕入 | 300,000 | 前払金 買掛金 現金 |
100,000 200,000 5,000 |
2 | 現金 | 405,000 | 貸付金 受取利息 |
400,000 5,000 |
3 | 売上 支払手数料 |
10,000 756 |
普通預金 | 10,756 |
4 | 手形貸付金 | 1,000,000 | 当座預金 | 1,000,000 |
5 | 未収入金 | 1,970,000 | 有価証券 有価証券売却益 |
1,955,000 15,000 |
1. 仕入の手付金は前払金、売上の手付金は前受金なので混同しないよう留意しよう。また似たような科目である仮払金や仮受金との違いもしっかり理解しておこう。
2. 特に難しい問題ではないが、他人振出の小切手は現金で処理することに注意。
3. 実務では、代金が決済された後に返品・値引きが発生すること少なからずある。見たことのない問題に慌てずに対処出来るかがポイント。また普通預金から支払われているのでケアレスミスには注意したい。
4. 本問はなかなか正解出来なかったのではなかろうか。銀行の振込手数料が先方負担になるケースは実務でも多く、知っておいて損はないと思う。間違っても振込手数料は相手負担なので「支払手数料」勘定を使用しないこと。自社は振込手数料合わせて¥1,000,000を当座預金より減額させる。厳密には利根川株式会社に¥999,244 を振り込み、銀行に¥756を当座預金口座より支払っているのだが、振込手数料を無視した場合と何ら変わらない仕訳になっている。この場合、利根川株式会社側の仕訳は、受取金額¥999,244と支払手数料¥756を借方計上し、貸方に「手形借入金」¥1,000,000で処理する。資金の融通目的で受け取った約束手形は、受取手形ではなく手形貸付金で処理しよう。
5. 公社債の売却の問題であるが、最初に取得原価を計算して求めないと売却損益は出せない。計算すると取得原価は¥1,955,000となり売却益が計上される。