Re: 113回3級の第2問 ( No.1 ) |
- 日時: 2006/09/16 08:33
- 名前: とろろん
- まずは、問題用紙に与えられている勘定記入から、どんな仕訳が行われるのかを見ていきたいと思います。
4/10…商品を掛けで仕入れた。(商品勘定の増加、相手勘定が買掛金であることから) 4/15…商品を掛けで売り上げた。(商品勘定の減少、商品売買益の発生。相手勘定が売掛金であるため) 4/16…仕入れた商品が返品した。(商品勘定減少、相手勘定が買掛金であるため) 4/20…掛け売上した商品が返品された。(商品売買益が減った。相手勘定が売掛金であるため) 4/24…商品を小切手を振り出して仕入れた。(商品勘定の増加、相手勘定が当座預金であることから)/ 4/26…商品を売り上げ、代金は約束手形で受け取った。(商品勘定の減少、商品売買益の発生。相手勘定が受取手形であることから)
おそらくここまでの仕訳は、てくてくさんもたどり着いたと思います。問題は4/30ですね。
4/30…商品売買益勘定の残高(実は売上総利益)を損益勘定に振り替えた。
損益勘定というのは、当期に発生した費用と収益を全部まとめてしまうところです。つまり、 損益計算書を作る一歩手前の段階と考えておくといいでしょう。ここでは、商品売買益勘定を 損益勘定に振り替えるという部分のみを扱っていますね。商品売買益勘定は収益ですね。 収益は損益勘定の貸方に集約されますので、商品売買益勘定を空っぽにして、損益勘定に ワープさせることになります。その代わり、相手勘定が商品売買益になりますので、商品売買益が 55,000円であることはわかるようになっています。
これらを踏まえて、次のレスで三分法での仕訳を考えてみたいと思います。
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Re: 113回3級の第2問 ( No.2 ) |
- 日時: 2006/09/16 08:53
- 名前: とろろん
- では、三分法ではどうなるでしょうか?商品売買益を決算の時に把握するのが特徴です。
決算前までの取引については、以下のとおり仕訳を行います。 これらを元に勘定記入を行っておきましょう。
4/10 (借方)仕入 100,000 (貸方)買掛金 100,000 4/15 (借方)売掛金 100,000 (貸方)売上 100,000 4/16 (借方)買掛金 15,000 (貸方)仕入 15,000 4/20 (借方)売上 25,000 (貸方)売掛金 25,000 4/26 (借方)受取手形 140,000 (貸方)売上 140,000
決算時はどうなるのでしょうか?その前に把握しておく必要があるのは、期末商品棚卸高ですね。 これはどこから見つければいいのかというのが問題になってきます。問題用紙に商品勘定が ありますよね。決算日における商品勘定の残高は期末帳簿棚卸高を表します。計算しますと 95,000円が期末帳簿棚卸高になりますね。期首商品棚卸高は、商品勘定の前期繰越高から 50,000円とわかりますよね。これを元に、決算整理仕訳をやっていきたいと思います。 この決算整理仕訳はいつもやっているとおりにやっていけば問題ありません。 (借方)仕入 50,000 (貸方)繰越商品 50,000 (貸方)繰越商品 95,000 (貸方)仕入 95,000
次のレスで、損益勘定への振替を見ていきたいと思います。
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Re: 113回3級の第2問 ( No.3 ) |
- 日時: 2006/09/16 08:54
- 名前: とろろん
- 仕入勘定で売上原価を把握していますので、仕入勘定の期末残高は売上原価を表します。
仕入勘定の残高を求めますね。計算しますと、 100,000円−15,000円+120,000円+50,000円−95,000円=160,000円となります。 仕入勘定は費用ですので、残高160,000円を損益勘定の借方にワープさせます。 (借方)損益 160,000 (貸方)仕入 160,000 これによって、費用の内訳がわかるようになります。
売上勘定の残高を求めておきましょう。計算しますと、 100,000円−25,000円+140,000円=215,000円になります。 売上勘定は収益になりますので、残高215,000円を損益勘定の貸方にワープさせます。 これによって、収益の内訳がわかるようになります。 (借方)売上 215,000 (貸方)損益 215,000
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