Re: 日商簿記3級の過去問について ( No.1 ) |
- 日時: 2007/01/05 23:04
- 名前: きりん
- 参照: http://blog.livedoor.jp/arn1582/?blog_id=2124162
- はじめまして。
少し気になったので回答させていただきます。 (ちなみに、過去問も探して見てみました)
まず、結論からいうと匿名希望さんの考え方は正しいと言えます。 つまり、通常在庫が多ければ、売上も小さくなるので利益は小さくなります。
ここで、上記解説は上記の前提の場合にだけ当てはまると理解してみて下さい。 つまり、上記では在庫が多い→売上も小さくなるといったところまでは一切考慮していません。 単純に、期首と当期、そして期末だけに着目し、 期末が変化した場合の売上原価にのみ着目し話を進めています。 それゆえ、@の説明を受けて、Aの解説がなされます。 (早い話、期末以外一切変化しない前提で考える)
いかがでしょうか? 少々説明が雑でしょうか とりあえず、この設問特有の解説であるとの認識で結構かと思います。
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Re: 日商簿記3級の過去問について ( No.2 ) |
- 日時: 2007/01/06 12:57
- 名前: cd
- その考え方は条件が合えば正しい場合もあります。
まず問題文を読み取る必要がありますが、すべて○○高となっています。 これは数量ではなく金額です。 金額=単価×数量です。 また期末棚卸高は原価なので、それに対する売価も考えなければなりません。
例を挙げます。 原価10円で売価50円の商品が5個売れ残った場合と、 原価90円で売価100円の商品が1個売れ残った場合を考えます。 1つ目は期末棚卸高が50円で売上高が△250円です。 2つ目は期末棚卸高が90円で売上高が△100円です。 1つ目から2つ目に変わった場合は、 期末棚卸高は大きくなっていますが売上高も増加しています。
このように組み合わせによって、売上高が増加、変化なし、減少とすべて作れます。 匿名希望さんの考え方は利益率を同じように付けていたり、 期末棚卸高がゼロとの比較などの条件が揃った場合に成り立つものです。 この問題では売上高がどのように変化するのかわからないので、 売上高についても一定としなければ解けません。 ここまでは問題文からわかる範囲での説明です。
ここからは出題者の意図を読み取った上での説明です。 日商のサイトに「出題の意図」が公開されています。 役に立つことが書かれているので目を通しましょう。 http://www.kentei.ne.jp/boki/
出題の意図によると、 先入先出法を採用する場合と移動平均法を採用する場合との比較 を想定しています。 この場合なら期末棚卸の数量は変化しませんし売上高も変化しません。 この想定により、出題者にとっては売上高が変化しないのは当たり前だったのでしょうが、 問題文からはそのようなことは読み取れないので、もっと丁寧に作って欲しいところです。
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Re: 日商簿記3級の過去問について ( No.3 ) |
- 日時: 2007/01/07 09:23
- 名前: 匿名希望
- きりんさん
解説ありがとうございます。 おっしゃるとおり、特有の解説をそういうものだと考えることにします。 大変参考になりました。 ありがとうございます。
cdさん さらに疑問を増やす解説でしたが、親切心は伝わってきました。 お忙しいところアドバイスをくださりありがとうございました。
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