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売上原価で?
日時: 2007/07/06 07:33
名前: みかん 

売上原価と期末商品の関係が
いまひとつすっきりできません。

売上原価=
 期首商品棚卸高+当期商品仕入高-期末商品棚卸高

とテキストにあります。
この式は理解でしました。

私がわからないところは
この式を使うと
「期末商品棚卸高が大きいほうが、利益が大きくなる?」というところです。

期末商品棚卸高が大きい
    ↓
(式に当てはめると)売上原価が少なくなる
    ↓
売上原価は「費用」。
よって費用が少ないほうが当期純利益が増える
(損益計算書)

期末商品棚卸高とはつまり、
売れずに残った商品(在庫)ですよね。

どうして、在庫が多いほうが
会社の利益が増えるのかが不思議です。

私の上の考え方がきっとどこか間違っているのだと
思うのですが、
自分では気付きません。
どなたか教えていただけるとありがたいです。

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Re: 売上原価で? ( No.1 )
日時: 2007/07/06 09:48
名前: 名無し検定3級 

売上高が一緒なら売れる商品が少ないほうが儲かりますよね。

例えば売上高=100円として

期首棚卸1個 当期仕入2個 期末棚卸1個
だと2個を100で売ったことになりますよね。つまり1個50円で売ってるわけです。

期首棚卸1個 当期仕入2個 期末棚卸2個
だと1個を100で売ったことになりますよね。つまり1個を100円で売ってるわけです。
ということは在庫が多いほうが会社も得しますよね。

ちなみに式で表すと
売上総利益=売上高-売上原価(仕入値みたいなもんです)
分かりづらかったらスンマセン
Re: 売上原価で? ( No.2 )
日時: 2007/07/06 11:08
名前: かかりつけ 

利益は収益と費用の差額です。
売上原価という費用だけを考えてはいけません。
売上高という収益だけを考えてはいけません。
売上原価と売上高の両方を考えなければなりません。
いくらで買ったものをいくらで売ったのかが大切です。


>期末商品棚卸高とはつまり、
売れずに残った商品(在庫)ですよね。

丁寧に書けば、売れずに残った商品(在庫)の金額です。
金額は単価×数量で求まります。
期末商品棚卸高という金額が大きくなった場合に、
数量は変わらずに単価が大きくなったのか、
単価は変わらずに数量が多くなったのか、
あるいは単価と数量の両方が変わったのかを考えなければなりません。
いずれの場合も売上高も変わる可能性があります。
とくに数量が変わった場合は売上高も変わる可能性が高いです。
したがって利益がどうなるかは一概には言えません。


第111回の本試験で似たような問題が出ています。
この問題を作った人は、数量は変わらずに単価が変わった場合を想定しています。
期末商品に先入先出法を採用する場合と移動平均法を採用する場合です。
この場合なら売上高は変わらないので、売上高が一定という条件で解くことになります。
売上高が一定という条件は問題文には書かれていませんが、
自分で設定しないと解けない問題でした。
若干の指示不足だとは思います。
Re: 売上原価で? ( No.3 )
日時: 2007/07/06 18:20
名前: みかん 

ご回答くださり、ありがとうございます。

でもまだすっきり整理つきません。
(理解力が乏しくて、、、ごめんなさい)

私が最も理解に苦しんでいる点は、

「どうして、在庫が多いほうが
会社の利益が増えるのか」

ということです。

理解力の乏しい私ですが、
どうしても知りたいです。

かかりつけさまのご解説を読み、
単純に売上原価だけを見て、
利益が増えたのか増えないのかを
判断するのは、間違っている、
ということは
なんとなくわかったのですが・・・

Re: 売上原価で? ( No.4 )
日時: 2007/07/06 21:09
名前: かかりつけ 

「どうして、在庫が多いほうが
会社の利益が増えるのか」

これについては一概には言えません。
利益が増える場合もあれば減る場合もあり変わらない場合もあります。
利益は費用と収益の差額なので、期末商品棚卸高だけでは利益は決まりません。
売上高と売上原価(期首、当期仕入、期末)が決まらないと売上総利益も決まりません。

そうすると期末商品棚卸高以外の項目について何らかの前提条件を設けないといけません。
その前提条件によって結果が変わってきます。
その1つのケースが利益が増える場合です。
すべてのケースについて例を作ることができます。

そのテキストがどのような前提条件を設けているのかわかりませんが、
111回の問題では期首棚卸高、当期仕入高が一定で、さらに売上高も一定でした。
たとえば、
売上高   1,800円(9個)
期首棚卸高  0円(0個)
当期仕入高 1,100円(10個)
期末棚卸高  100円(1個)先入先出法
売上原価=0+1,100−100=1,000円
売上総利益=1,800−1,000=800円

これを移動平均法に変更します。
売上高   1,800円(9個)
期首棚卸高  0円(0個)
当期仕入高 1,100円(10個)
期末棚卸高  110円(1個)移動平均法
売上原価=0+1,100−110=990円
売上総利益=1,800−990=810円

この条件では期末棚卸高が大きくなれば利益も大きくなっています。

受入 @120円×5個
受入 @100円×5個
払出 9個
の順番を想定しています。
Re: 売上原価で? ( No.5 )
日時: 2007/07/07 13:18
名前: いちご 

 極めて単純な話で、期末在庫が多いということは売れなかったということです。一個も売れなかったら売上原価はゼロです。売上高もゼロですので利益が増えるということはないでしょう。

「売上原価は「費用」。
よって費用が少ないほうが当期純利益が増える」が誤りです。

 従業員を減らせば費用は少なくなりますが、それで利益が増えますか?お店の数を減らせば費用は少なくなりますが、売り上げが減ってしまうでしょう。

Re: 売上原価で? ( No.6 )
日時: 2007/07/07 19:09
名前: かかりつけ 

>極めて単純な話で、期末在庫が多いということは売れなかったということです

これがそもそもの間違いです。
そんな単純な話ではないから苦労しているのです。
話の流れからこれは期末の売れ残っている数量が多くなっていますね。
そして販売した数量が減っています。
日常生活における常識ではこの場合は利益は減ります。
しかし原価割れで販売しているような極端なケースでは利益は増えます。

まず期末棚卸高という金額が大きくなったいう情報を、
期末棚卸数量が多くなったと変えてしまっています。
そして売上高も減っているとしてしまっています。
さらに売価は原価より大きいという常識をあてはめています。
これは思い込みと前提条件の設定を無意識に行っているのです。
したがってこのケースは多くのケースの中の1つにしかすぎないのです。

Re: 売上原価で? ( No.7 )
日時: 2007/07/11 02:29
名前: 管理人 林◆EuyWOwwmsMo 
参照: http://www.mezase-bokizeirishi.jp/cont/keizi.html

基本的に在庫が多いと利益が増えるという事はありませんよね


つまり全部個別法で売上とその売上原価を調べて対応すれば利益は誰が計算しても同じです。
ただ、それは煩雑で時間が掛かるので出来るだけ簡便で正確に計算出来ればいいという観点で、みかんさんが一番最初に挙げた計算式が売上原価を求める計算式をして使われている訳です。

変形すれば、下記のようになりますよね?
期首商品棚卸高+当期商品仕入高=売上原価+期末商品棚卸高・・・・A

最初に言いましたが、本当はこの売上原価が直接分かれば問題無い訳です。
誰が計算しても利益は同じです(売上原価が変わらないので)。

でもこれが難しいので苦肉の策として下記のようにして売上原価を求めてる訳です。
期首商品棚卸高+当期商品仕入高−期末商品棚卸高=売上原価

前置きが長くなりましたが、この前提をまず知って欲しいです。


そして、この苦肉の策で売上原価を求める際に避けれないのが期末商品棚卸高の金額を確定することなんですよ(個別法ならわざわざ期末の商品の金額が分からなくても売上原価を把握できるので利益は求まります)。


そして、もう一点勘違いされてるんじゃないかと思うのが、在庫が多いと会社の利益が増えるというのは間違いで、在庫の評価金額が大きくなると利益が増えるが正解です。在庫が増えるという事は大抵はその分の仕入が増えるので、Aの式をみればそれで売上原価が変わる訳はありませんよね。左右同じ金額が増えてるので。私が最初の一行目で書いた意味はこういうことです。つまり利益は変わらない。


よく勘違いされる方がいますが、総平均法だの先入先出法、後入先出法は売上原価を求める計算ではなくて、あくまで期末棚卸高を求める計算式だってことなんですよ。

つまりこれらの評価方法によって期末棚卸高は微妙に違ってきますので、期末金額が大きいということは言い換えれば仕入単価が低いものが早く売られた前提になっているので利益が増えるって事ではないでしょうか。
Re: 売上原価で? ( No.8 )
日時: 2007/07/14 03:00
名前: 会計士 

>よく勘違いされる方がいますが、総平均法だの先入先出法、後入先出法は売上原価を求める計算ではなくて、あくまで期末棚卸高を求める計算式だってことなんですよ。

そうでしょうか?
総平均法、先入先出法、後入先出法というのは異なる単価の棚卸資産がいかなる順番で払いだされたかという払い出し単価決定のための仮定です。
この払出し単価の決定方法のための仮定と払出数量の計算の組み合わせが、棚卸資産における費用配分の原則の具体的適用方法といえるので、期末棚卸高を求める計算式というよりも、取得原価を当期の費用と次期以降に費用となる部分に配分するための方法といった方が適切です。



Re: 売上原価で? ( No.9 )
日時: 2007/07/14 04:59
名前: 管理人 林◆EuyWOwwmsMo 
参照: http://www.mezase-bokizeirishi.jp/cont/keizi.html

>会計士さん

初めまして。私も張り切り過ぎて誤解を与えてしまい申し訳ありません。

会計は色々な考え方や学説、又は時代背景や法令によって変わりますので、断定した回答は間違っていました。改めてお詫びします。

私の回答の根拠となったのは法人税法です。
本法第二十九条では(たな卸資産の売上原価等の計算及びその評価の方法)として規定されており、また、1項・2項で述べられている政令で定める方法とありますが、これは法人税施行令の28条〜30条を参照するとよく分かると思います。

つまり、税法では売上原価を求める公式の規定は無く(本当はある?)、このように期末棚卸資産の評価についてかなり細かく規定されています。政令の方では更に棚卸資産の取得価額の規定が続いて31条からあるのですが、恐らく税法ではこれらの評価額を確定したら必然的に売上原価、つまり当該事業年度の所得の金額の計算上損金となる額が確定出来るでしょ?と言ってるのではないかと思ったわけです。


完全に最初の質問から外れているのでこの辺にしておきますが、私のある意味勘違いした回答で気分を害された方が大勢いるんじゃないかと心配になってきました


以後、もう少し言葉に気をつけます。すいませんでしたm(__)m
Re: 売上原価で? ( No.10 )
日時: 2007/07/17 20:08
名前: 里奈 

はじめまして、里奈といいます。
みかんさんの・・・

>「どうして、在庫が多いほうが会社の利益が増えるのか」

在庫は「資産」となります。
売れていなければ、現金が手元に残っているとして考えられるので、利益が増えるとなっている。

けれど在庫が資産として利益に加算されているだけなので、利益としてお金が残されているわけではない。

違っていたらすみません。

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