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原価計算
日時: 2007/11/03 21:37
名前: 資産12 

原価計算の部分で引っ掛かっています。
何となくは分かるのですが、いまいちピンとこなくて、テキストを見ても長々と…訳が分からなくなってしまいます汗


仕入   150,000  繰越商品 150,000
繰越商品 120,000  仕入   120,000


この仕訳を例にどなたか簡単にご説明願えないでしょうか・・・・ 

あと、「原価は仕入の行で」の意味も分かりません。

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Re: 原価計算 ( No.1 )
日時: 2007/11/04 01:46
名前: tkbt 

原価計算というより…売上原価の算定ですね。
まず始めにですが…
売上原価とは当期売れた商品のことをいう。
これを式に示すと以下のようになる。
期首の商品+当期仕入れた商品-期末に残った商品
たぶん問題集とかには
期首商品棚卸高+当期商品仕入高-期末商品棚卸高
とでも書いてあるでしょう。
ここまではいいでしょうか?
つまり、売上原価を算定するには上述のように計算してあげればいいんです。
でもこれを仕訳で表さなければいけないんですね。
資産12さんの例を整理すると…
期首商品棚卸高→150,000
期末商品棚卸高→120,000
ということが分かります。
さてここから仕訳をきっていくわけですが、もう1つ知っておかなければならないことがあります。
「売上原価は仕入の行で…」ですね。
これが意味するのは、売上原価を計算するときは、(精算表の)仕入の行でやってね、みたいに思ってもらえばいいと思います。
つまり、仕入という1つの勘定の枠内で売上原価を計算しなさい、ということなんです。
では本題ですが、まず決算整理前の仕入勘定の金額にはどんな意味があると思いますか?
通常、商品を仕入れたときって
仕入 ××/現金 ××
という仕訳をきりますよね?つまり、ここでいいたいのは、決算整理前の仕入勘定の金額は、「当期商品仕入高」を意味しているんです。
ということは、これに期首商品棚卸高を加えて、期末商品棚卸高を引いてあげれば売上原価を出せるんです。
では実際に考えていきますが、まず期末商品棚卸高です。
繰越商品120,000/仕入 120,000
という仕訳ですが、これが期末商品に関する仕訳です。
先ほど、決算整理前の仕入勘定は当期商品仕入高を意味するといいました。では当期仕入れた分で、期末に売れ残ったものはどうするか?次期に繰り越しますよね?では次期に繰り越すときはどんな勘定で繰り越すのか?それが「繰越商品」勘定です。
つまり、当期商品仕入高のうち120,000を次期に繰り越す…というのが下の仕訳なんです。
では次に期首商品棚卸高を考えます。
仕入 150,000/繰越商品 150,000
ですがこれが期首の分です。これは期末が分かればすぐに理解できると思います。
前期末に商品が150,000売れ残ってしまったのでそれを当期に繰越して、当期に販売した。とでも考えてください。
以上をまとめますと、
「期首商品の仕訳」
仕入 ××/繰越商品 ××
「当期仕入れた商品の仕訳」
仕入 ××/現金   ××
「期末商品の仕訳」
繰越商品 ××/仕入 ××
となります。
最後にですが…期末の商品の仕訳の反対の仕訳が、翌期末の決算整理で期首の商品の仕訳になる、ということがミソかもしれません。
長々とすいませんでした。

Re: 原価計算 ( No.2 )
日時: 2007/11/04 02:34
名前: 資産12 

tkbtさん、ご丁寧に解説頂きありがとうございました!
とてもすばらしいです^^

「当期商品仕入高のうち(120,000)を次期に繰り越す」ということと、

「前期末に売れ残った(150,000)を当期に繰越して、当期に販売した」という解説がとても分かり易かったです。

貸方の繰越商品150,000は前期に繰り越していた分。
借方の繰越商品120,000は次期に繰り越すという事ですね。


本当にありがとうございました☆

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