Re: 合計試算表にある当座借越 ( No.1 ) |
- 日時: 2009/08/06 02:01
- 名前: 開哉散
- 当座借り越しとは、要するに当座預金の残高がマイナスになった状態です。
どうしてそんなことができるかというと、あらかじめ担保を提供して、一定額まで残高をマイナスにできるよう銀行と契約しているからで、 これによって当座預金残高を超えて手形・小切手を振り出してしまったときでも不渡りを回避することができます。
さて、当座借越勘定の動きについて、具体例で考えてみましょう。
@小切手200円振り出して買掛金を支払ったが、当座残高は100円だった
このときの仕訳は、
買掛金 200 / 当座預金 100 当座借越 100 ですね。
A当座預金に300円入金した
このときの仕訳は、
当座借越 100 / 現金 300 当座預金 200
と、当座借越を先に消し込み、残りは当座預金勘定にまわります。
ここで、@時点での合計試算表の当座借越勘定は、貸方100円です。 そして、A時点では、借方100円・貸方100円となっています。
すなわち、当座借越残高が期末に残っていないとき(Aの後に期末を迎えたとき)は、 その期の合計試算表の当座借越勘定の借方貸方は、必ず一致することになります。
逆に、当座借越残高が期末に残っているとき(@とAの間に期末を迎えたとき)は、 その期の合計試算表の当座借越勘定は、貸方超過となっていることになります。
そして、Aでみたように、当座借越残高がゼロになると、それ以上は当座預金にまわるので、 合計試算表の当座借越勘定が借方超過となることはありません。
つまり、当座借越勘定の借方貸方の一致は、偶然ではないけど必然でもない、というのが一応の回答になります。
以上でいかがでしょうか
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Re: 合計試算表にある当座借越 ( No.2 ) |
- 日時: 2009/08/06 23:05
- 名前: TERI
- 開哉散様
ご指導ありがとうございました。なるほど!個々の仕訳は理解していたつもりですが、流れといえばいいのか、全体を見る、といえばいいのか、仕訳のつながりを見ていけば、おっしゃっておられることが理解できるように思いました。 改めて、お礼申し上げます。
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