Re: 仕訳からTフォーム、試算表まで ( No.1 ) |
- 日時: 2011/11/02 02:11:08
- 名前: 管理人 林
- 初めまして
独学から1ヶ月でこのレベルまで持ってこられたのは頭が下がります。 試算表の作成は時間が掛かって然りです。 焦る気持ちは分かりますが、過去問など総合問題の演習量を単純に増やして下さい。簿記検定も税理士試験の国家試験にも共通して言えますが、ほとんどの場合は演習量の少なさが原因です。
言い換えれば頭では理解しているつもりでも、意外と理解不足でアウトプットが上手く機能していないのだと思います。
正直なところ、日商簿記検定なら仕訳を丁寧に綺麗な字で全部書いて解いても、余裕で時間が余るものなのです。個人的にはテクニックは最終手段です。その前にどうしてもスピードアップを図りたいと思うなら、まずは手が止まらないように意識してみてはいかがでしょうか。
これはかなり厳しい訓練です。しかし、本当に理解出来た時は手が追っつかなくなるんですよ。 ケンベルさんなら間違い無く出来る受験生だと思います。頑張って下さい。
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Re: 仕訳からTフォーム、試算表まで ( No.2 ) |
- 日時: 2012/06/20 23:13:51
- 名前: siny462
- はじめまして、今年2月に3級、6月に2級を合格した者です。
私は出て来た科目順に作成しています。
ケンベルさんは仕訳をして尚且つ、総勘定元帳に転記してから集計していたのでしょうか?
もしそうしているのなら、時間が掛かって当然だと思います。もしやるなら仕訳だけをしてそのまま集計するか、直接総勘定元帳に転記するほうがいいと思います。
私の場合は仕訳をせずに、そのままT勘定に転記の方法でやっていました。仕訳の方法でもやりましたが、私には時間がかかりすぎて合わなかったです。個人的には仕訳をするよりも、直接T勘定に転記をするほうが断然速く出来ると思いました。おかげで3級の試験では一時間ほどで全問を解き終わりました。(試算表満点。)
しかし、それぞれ一長一短があるようです。仕訳をする方法では時間はかかるが確実だし、T勘定に直接転記する方法では時間は早いが間違える場合があるのと、あと合計の金額が合わなかった時に、どこがどう間違えたのかがわかりにくい、と個人的には感じます。
といっても私の場合、一番最初に(仕訳をせずに)そのままT勘定に転記の方法でやったら3時間ぐらいかかりました。後から考えると、その最初にした合計残高を出す問題がかなり難しかったというのもあるのですが、あまりに時間が掛かるので仕訳をして(T勘定には転記せず)それをそのまま集計する形でしたら、これまた時間が掛かったので、結局私の場合は仕訳をせずに、T勘定にそのまま転記する形を選び、いろいろと工夫しながら徐々に時間を短くしていきました。
そして専門学校の先生のアドバイスを踏まえた私の行き着いたやり方は、勘定科目は自分なりに省略して現金は「ゲ」、当座預金は「当ヨ」、売掛金・買掛金は「ウ×」「カ×」、受取手形・支払手形は「受手」「支手」、仕入・売上は「仕」「U上」などなどして省略し、また桁数が多い時は、下三桁を省略して「.―」で記入することにしました。金額が121,000とかなら「121.―」と表記し、1,800など下三桁に数字が食い込んで来るなら「1.8」と表記し、これで統一しました。もちろん電卓を叩いて計算する時は、その下三桁を省略した数字を見ながら、元の金額を叩きます。
そして最初は全ての勘定科目をT勘定で書いていましたが、途中で気付いたのは主に出て来る勘定科目は、現金、当座預金、売掛金、買掛金、支払手形、受取手形、売上、仕入ぐらいで、後の備品、預かり金、給料、売買目的有価証券などの勘定科目は一回か二回ぐらいしか出て来ないので、T勘定には転記せずに、そのまま解答用紙に金額を書くようにしました。
またTフォームも「T」ではなくて十字架のような「十」の形にして「―」の上の部分に問題に記されている残高の数字を入れ、「―」の下の部分に新たに計算する数字を入れていました。さらに試験の時は、貰った計算用紙を縦方向に折り目が付くように半分折って、また半分に折って、ちょうど計算用紙の間に縦筋の折り目が二本出来るようにし、「十」の形のTフォームが、それなりに綺麗に並ぶように工夫しました。
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続きです ( No.3 ) |
- 日時: 2012/06/20 23:21:37
- 名前: siny462
- 図にするとだいたいこんな感じです。
計算用紙 ┌─┬─┬─┬─┐ │十│十│十│ │ │ │ │ │ │ │十│十│十│ │ │ │ │ │ │ │十│ │ │ │ │ │ │十│ 省略 │ │ │ │ │十│ │ │ │ └─┴─┴─┴─┘
「十」が一つ一つの変形Tフォームだと思って下さい。
次に変形Tフォームの図です。(すいません。問題文と金額は適当です。)
下の勘定と金額は、問題文に出て来る合計残高試算表の金額と思ってください。
↓
借 貸
現金 120,000 96,000 売上 210,000 仕入 68,000
1 A商店に現金での売上123,000円 2 B商店から掛けで仕入れた金額220.000円 3 売掛金100.000円を現金にて回収 4 28,500円の備品を現金で購入
普通に仕訳すると
1 現金 123,000 / 売上 123,000 2 仕入 220,000 / 買掛金 220,000 3 現金 100,000 / 売掛金 100,000 4 備品 28,500 / 現金 28,500
となると思いますが、それはせず頭の中で仕訳をし、下の変形Tフォームに直接書いていきます。
ゲ U上 仕 ウ× カ×
120.―|96.― |210.― 68.―| | | ―――┼――― ―――┼――― ―――┼――― ―――┼――― ―――┼――― 123.―|28.5 |123.― 220.―| |100.― |220.― 100.―| | | | |
転記するとこんな感じになります。1から3までは普通に転記していきますが、ここで最後の4の借方にくる「備品28,500」は計算が必要ないと考え、現金勘定の変形Tフォームの貸方「28.5」を記入した後は、借方に来る備品勘定の「28.5」をそのまま解答用紙の借方の備品勘定の所に金額を記入します。(といっても解答用紙に書くわけですから、当然「28.5」ではなくそのまま「28,500」の数字を書きます。)
本来ならば備品勘定の変形Tフォームも作り借方に記入するところですが、上にも書いた通り備品などの勘定は一回か二回しか出て来ないことが多いので、時間を短縮する上でもそうします。
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続きです 2 ( No.4 ) |
- 日時: 2012/06/20 23:32:06
- 名前: siny462
- そして全部転記できたら、それぞれの勘定の貸借それぞれを合計していって解答用紙に書いていきます。(現金なら借方「120,000+123,000+100,000」、借方「96,000+28,500」という風にそれぞれの金額足して合計を出す。)
ちなみにT勘定方式でやるのではなく仕訳でやっていく場合でも、同じように省略した勘定科目と金額で書くと、ある程度の時間の短縮になると思います。
上の仕訳を例にとると
1 ゲ 123.- / U上 123.- 2 仕 220.- / カ× 220.- 3 ゲ 100.- / ウ× 100.- 4 備 28.5 / ゲ 28.5
と省略して書きます。念のために書いておくと、仮に現金の借方の合計を出したい時は、まず問題文の合計残高試算表にある現金勘定の借方の金額120.000と上に並んだ仕訳のうち、現金の借方部分だけ拾ってきて合計します。(1の「ゲ 123.-」と3の「ゲ 100.- 」)
結果は上と同じ「120,000+123,000+100,000」になります。
・・と、長々と書いて来て言うのも何なんですが、私が受けた2級の試験の合計残高試算表の問題では、もう仕訳方式もT勘定方式も使わずに、問題文からそのまま電卓を叩いて合計と残高を出していました。
何かの参考になれば幸いです。
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