- 日時: 2004/06/09 11:24
- 名前: 西村丈治
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- 貸倒引当金とは期末に有している売上債権について、将来貸し倒れる危険性を予測して予め費用処理するものであり、当期の売上債権について貸し倒れた場合には、当期の費用として「貸倒損失」で計上しますという解説は非常に重要です。
したがって当期に販売した商品の掛代金のうち4,000円が貸し倒れた場合には解答のように 貸倒損失 4,000 売掛金 4,000 という仕訳が行われます。
これに対して得意先のL商店が倒産したために同店に対する売掛金30,000が貸倒れになった。なお貸倒引当金残高が50,000あるという問題では売掛金が前期に発生したものか、当期に発生したものかの区分が明示されていないうえに、貸倒引当金残高は貸倒れた売掛金を上回っていますので解答のように (借)貸倒引当金 30,000 (貸)売掛金 30,000 という仕訳をせざるを得ません。
出題の意図が前期の金銭債権の貸倒れには貸倒引当金を使用し、当期の金銭債権の貸倒れには貸倒損失もしくは貸倒償却を使用することを求めるものであれば必要な事実、条件を明示すべきですが、L商店の場合にはこのような条件を欠いていますので上記の解答で十分といえます。
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