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貸し倒れ引当金について
日時: 2004/05/25 00:03
名前: けん 

『当社は当期に販売した商品の掛け代金のうち、4,000円が貸し倒れた。なお、貸倒引当金勘定の残高が10,000円ある』


という例題に対する答えが
貸倒引当金とは期末に有している売上債権について、将来貸し倒れる危険性を予測して予め費用処理するものであり、当期の売上債権について貸し倒れた場合には、当期の費用として「貸倒損失」で計上します。ですから前期に設定した貸倒引当金は当期の売上とはなんら関係なく、下記のような仕訳は認められません。
誤 (貸倒引当金)4,000  (売掛金)4,000
正 (貸倒損失)4,000 (売掛金)4,000


となっているのに対し、違う参考書では

『得意先のL店が倒産したため、同店に対する売掛金\30,000が貸倒れになった。なお、貸倒引当金残高が\50,000ある』
という問題に対して、

(借)貸倒引当金  30,000 (貸)売掛金  30,000

となっていて、違いが全く分かりません。どなたか考え方を教えて頂けないでしょうか??

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Re: 貸し倒れ引当金について ( No.1 )
日時: 2004/05/25 00:22
名前: うんえ 

後者の問題は前期(又はそれ以前)の売上による売掛金なのではないですか?
問題文中にその旨の指示がないのなら判断のしようがないと思います。
Re: 貸し倒れ引当金について ( No.2 )
日時: 2004/05/25 00:59
名前: 翠紫  < >
参照: http://suishi.s35.xrea.com/

あまり意味のない補足ですが……。

解説の
> 当期の売上債権について貸し倒れた場合には、
がミソです。

解説の言葉を噛み砕いていうと、
貸倒引当金は本来、設定した期末時点で持っている債権に対して、
○%貸倒れるかなと考えて設定するものですから、
その後の当期に発生した債権には貸倒引当金は設定されてない、って考えるわけです。

ちなみに問題文に指示のない場合はうんえさんの言うとおり、前期のものと考えていいと思います。
Re: 貸し倒れ引当金について ( No.3 )
日時: 2004/05/25 01:12
名前: けん 

日付の入った仕訳をしていけばこのような勘違いもなくなりそうです。本当にありがとうございました!!
Re: 貸し倒れ引当金について ( No.4 )
日時: 2004/06/09 11:24
名前:  西村丈治  < >

 貸倒引当金とは期末に有している売上債権について、将来貸し倒れる危険性を予測して予め費用処理するものであり、当期の売上債権について貸し倒れた場合には、当期の費用として「貸倒損失」で計上しますという解説は非常に重要です。

 したがって当期に販売した商品の掛代金のうち4,000円が貸し倒れた場合には解答のように
 貸倒損失 4,000   売掛金 4,000
という仕訳が行われます。

 これに対して得意先のL商店が倒産したために同店に対する売掛金30,000が貸倒れになった。なお貸倒引当金残高が50,000あるという問題では売掛金が前期に発生したものか、当期に発生したものかの区分が明示されていないうえに、貸倒引当金残高は貸倒れた売掛金を上回っていますので解答のように
 (借)貸倒引当金  30,000
         (貸)売掛金  30,000
という仕訳をせざるを得ません。

 出題の意図が前期の金銭債権の貸倒れには貸倒引当金を使用し、当期の金銭債権の貸倒れには貸倒損失もしくは貸倒償却を使用することを求めるものであれば必要な事実、条件を明示すべきですが、L商店の場合にはこのような条件を欠いていますので上記の解答で十分といえます。

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