Re: 仕入について ( No.1 ) |
- 日時: 2004/09/16 00:41
- 名前: ブヌヌ
- 仕入勘定が費用に分類されているのは、簡便的な考え方に基づいています。
原則的には、仕入時は 商品(棚卸資産)*** / 現金 *** としていったん資産計上し、 販売時に 売上原価 *** / 商品 *** として費用計上します。
ですが、仕入商品は外部へ販売するために購入するものであり、 上記原則のような形では二重に仕分けを切ることになり煩雑であるため、 一般には簡便的に仕入時に費用勘定に計上し、期末に期首商品、期末商品や棚卸資産勘定を利用して、 正しい期間費用を求めることにしています。
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Re: 仕入について ( No.2 ) |
- 日時: 2004/09/17 00:16
- 名前: けん
- ありがとうございます。かなりすっきりしました。
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Re: 仕入について ( No.3 ) |
- 日時: 2004/09/23 14:59
- 名前: 西村丈治
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- 現在では商品勘定は繰越商品、仕入、売上という3つの勘定に細分化されています。
簿記の基本的な要素を資産、負債、資本、収益、費用という5つに分類しますと、繰越商品は資産であり、売上は収益であるのは自明といいますか、問題はないといえます。
これに対して「仕入」の性質はかなり複雑です。 なぜならば当初、仕入という行為によって資産としての商品が増加するからです。 しかしながら仕入によって増加した商品は、その商品を販売することによって利益を実現するために暫定的(経過的)に存在すると考えることができます。つまり将来、売上という収益を獲得するための経済的な犠牲であると考えてもそれほど問題はないといえます。
例えば家賃を1年分先払いして12万円を支払ったとします。 決算日までに受けた家屋の利用は9ヵ月であったとしますと残りの3ヵ月分は前払家賃という形で資産計上されます。
前払家賃 30,000 支払家賃 30,000
同様に仕入を費用として認識、測定した場合に期末に資産としての商品が残っておれば費用としての仕入勘定から控除して、資産としての(期末)繰越商品に計上すれば仕入勘定は費用であるという性質を保持することができます。
このように仕入は将来、売上という収益をあげるために必要な経済的な価値の犠牲(消失)としての性質を保有しているために「費用」として分類されます。
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