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固定資産の売却
日時: 2004/10/20 17:04
名前: ハイジ 

固定資産の売却の仕訳問題でどうしてもスッキリしないことがあるので教えてください。

当期8月31日に建物(取得原価\3,800,000 減価償却累計額\2,394,000)を売却し、売却代金\1,496,000は小切手で受け取り、直ちに当座預金とした。当該建物は耐用年数40年、残存価額は取得原価の10%、定額法により減価償却を行っており、間接法で記帳している。当社の会計期間は、毎年1月1日から始まる1年間である。

解答
当座預金\1,496,000     建物\3,800,000
減価償却累計額\2,394,000 固定資産売却益\147,000
減価償却費\57,000

自分の解答
当座預金\1,496,000     建物\3,800,000
減価償却累計額\2,451,000 固定資産売却益\147,000

です。
確かに費用として計上すべきは減価償却費なのだろうかとは思うのですが、建物の資産価値が評価として下がったものを減価償却累計額として引くべきだと判断してしまったのですが。
何故、期中売却に関してのみ累計額ではなく費用として別であげなければならないのかがわかりません。
累計額が評価勘定だから、決算ではないので費用として引くと言う事ですか?
なんだかスッキリしないのです。

どうかよろしくお願いします。

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Re: 固定資産の売却 ( No.1 )
日時: 2004/10/20 18:16
名前: rr 

ハイジさん、こんばんは。
ハイジさんの解答は「売却」という視点からみると正しいのですがその前に減価償却費を費用として計上しなければなりません。
減価償却累計額は評価勘定なので費用を先に計上しないと金額が勝手に増えたりしません。
仮にこの会社が当該建物しか有形固定資産を所有していなかったと仮定してハイジさんの仕訳を行ったとしたら決算をむかえたときどーなるでしょう?
減価償却累計額の金額が借方のほうが大きくなってしまい減価償却累計額が資産に計上させてしまうことになります。
建物はもう売却済みなのに資産には減価償却累計額が残ってしまうのです。
それではおかしいですよね?
それに当期の8か月分の減価償却の費用がどこにも計上されなくなってしまいます。
だから考え方として仕訳を「当期の8ヶ月分の減価償却費の計上」と「建物の売却」の2段階に区切ってみます。
まず売却の前に当期の8ヶ月分の減価償却費を計上してみるのです。

減価償却費 57000 /減価償却累計額 57000

このあとにハイジさんの仕訳を行います。

当座預金\1,496,000     建物\3,800,000
減価償却累計額\2,451,000 固定資産売却益\147,000

この二つの仕訳の減価償却累計額の金額を相殺したのが解答の仕訳ということになるのです。



Re: 固定資産の売却 ( No.2 )
日時: 2004/10/20 19:05
名前: 西村丈治  < >

 建物と建物減価償却累計額あるいは売掛金と貸倒引当金とは常にワンセットになっています。

 この場合、建物は主たる勘定科目であり、建物減価償却累計額は従たる勘定科目であるといえます。

 つまり建物減価償却累計額は建物の存在を前提として存在しうる勘定科目であり、建物が売却されて消滅しますとその存在基盤を失うことになります。

 上記の問題では建物が売却された時点でまず次の仕訳を行います。
 減価償却費 57,000 
         減価償却累計額 57,000

 この結果、建物減価償却累計額は「ハイジ」さんのいわれるように¥2,451,000になります。

 建物の売却に伴う仕訳はハイジさんの「自分の解答」の通りです。
 このような問題は割合に頻繁に出題されています。
 とくにこの問題では建物は期中に売却されている点に特徴があります。 したがって売却の時点で上記のような仕訳を行なうことが必要になります。

 模範解答では実質的に
(借方)減価償却費 57,000
         (貸方)建物 57,000
という仕訳になりますので、間接法で記帳しているという問題の趣旨に反することになるという意味で残念ながら誤りといわざるをえません。
 (上記の仕訳は直接法による減価償却費の計上になります。)

減価償却費の計上 ( No.3 )
日時: 2004/10/20 19:31
名前: ぽん 

横からすみません。どうしても気になったので質問させてください。
減価償却累計額は決算整理仕訳で減価償却を行った場合のみ出てくる勘定ではないのですか?
ですから、期中に固定資産の売却がある場合は、費用計上のみの解答。(ハイジさんのをコピペさせてもらいました。)
解答
当座預金\1,496,000     建物\3,800,000
減価償却累計額\2,394,000 固定資産売却益\147,000
減価償却費\57,000

で良いと思うのですが。

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