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見越しについて
日時: 2005/03/11 13:00
名前: ぱるん 

去年3級に合格したまま簿記から遠ざかっておりいざ2級を前に3級の見なおしをしてみると
頭の中が混乱してきてしまいました。(せっかく取得した3級が・・・。)

精算表作成における「見越し」についてお尋ねします。

・会計期間は平成11年4月1日〜平成12年3月31日
・借入金¥200,000は平成11年1月1日に借入期間2年、利率年6%で借り入れたもので、
 利息は6月末日と12月末日に各半年分を支払うことになっている。利息の計算は月割計算による。

という条件です。
平成12年1月1日〜平成12年3月31日分を「見越し」として

支払利息3,000/未払利息3,000

とするのは解ります。
私が引っ掛かっているのは6月末日に支払った分の方で、この6月末日支払い分¥6,000には
平成11年1月1日〜平成11年3月31日分¥3,000も含まれていますよね?
この前期の¥3,000については前期の決算処理にて
上に書いたものと同じ

支払利息3,000/未払利息3,000

という処理をしていると思うのですが、この「未払利息3,000」は今期に入ったとき(平成11年4月1日)には
どのように扱われるのでしょうか?

未払利息3,000/支払利息3,000

というように、振り替えられるのでしょうか?
それとも、この「期首振替」は「繰り延べ」のときだけに行うもので、「見越し」をしたときには
次の期には反映しなくてもよいものなのでしょうか?
繰り延べと見越しについて色々と頭を悩ませているうちに混乱のドツボにハマってしまいました。
ご説明くださると助かります。お願いします。

Page: 1 |

Re: 見越しについて ( No.1 )
日時: 2005/03/11 14:41
名前: ゆっきー 

結論から言いますと、繰り延べと同じ処理をします。

当期6月末に利息を支払いますよね。この時にはこう仕訳します。
支払利息6,000/未払利息6,000
しかし、当期の支払利息として計上すべき期間は4月1日〜6月30日じゃないですか。これでは1月1日〜6月30日の6ヶ月分を計上していることになります。
これでは計算が合わないので、平成11年1月1日〜3月31日の3ヶ月分の見越し分を、当期首に再振替仕訳をすることになっています。
未払利息3,000/支払利息3,000

期首にこうしておくことで、6月末時点での支払利息の借方残高は3,000となり、当期に計上すべき3ヶ月分の金額とすることが出来るのです。

精算表など問題で間違いやすい(私も3級の本試験で間違えました)論点なので、覚えておくといいですよ。
Re: 見越しについて ( No.2 )
日時: 2005/03/11 13:59
名前: ぱるん 

ゆっきーさん

ご回答ありがとうございました。
何より驚いたのは、6月末時点での仕訳でした。

支払利息6,000/未払利息6,000

このようになるのですね。精算表だけを見ていては
全くわからないことでした。
それから、数点確認させていただきたいのですが、

>平成12年1月1日〜3月31日の
>3ヶ月分の見越し分を、
>当期首に再振替仕訳をすることになっています。

ここですが、これは
「平成11年1月1日〜3月31日」(前期)のものを
当期首(平成11年4月1日)に再振替するのではないのでしょうか?
(当期の見越し分を当期首に再振替…と考えていると
また混乱してきました。。)

また、

>期首にこうしておくことで、
>6月末時点での支払利息の
>貸方残高は3,000となり、

ここですが、
6月末時点での支払利息の「借方残高」でよろしいですか?(あれ・・?借と貸もあやうくなってきた・・)
しつこいですがどうぞよろしくお願いします。
Re: 見越しについて ( No.3 )
日時: 2005/03/11 14:00
名前: ぱんぷきん 

費用、収益の見越し、繰延は適正な損益計算をするため財務諸表の期間比較を行うためにあります。
そのため前期に見越し、繰延をした費用、収益は翌期首に再振替仕訳を切らなければなりません。

平成12年1月1日〜平成12年3月31日分
支払利息3,000/未払利息3,000

未払利息3,000/支払利息3,000 
と再振替仕訳を切ります。
6月(利払日)
支払利息6,000/現金預金6,000

ここまでの流れを勘定で考えますと、
     支払利息
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
現金預金6,000 |未払利息3,000
(1月〜6月分)     (1月〜3月分)
となり、当期に計上されるべき費用が算定されるわけです。
Re: 見越しについて ( No.4 )
日時: 2005/03/11 14:45
名前: ゆっきー 

>数点確認させていただきたいのですが
2箇所とも私の記入ミスです。ぱるんさんのおっしゃるとおりです。すみませんでした・・・

補足というか、当期(平成11年度)の支払利息勘定の流れです。多分今回は誤字・勘違いはないと思うので、参考にしてみて下さい。

平成11年4月1日に再振替仕訳を切ります → 未払利息3,000/支払利息3,000
この時点で支払利息の貸方残高は3,000となります。(費用の金額が貸方にあるというおかしな状態ですが、あまり気になさらずに)

6月30日に利息を支払いますよね。こう仕訳を切ります → 支払利息6,000/現金預金6,000
そうすると、支払利息の借方残高が3,000(3月〜6月分)となります。

続いて12月31日に2度目の利息を支払います。 → 支払利息6,000/現金預金6,000
そうすると、支払利息の借方残高が9,000(4月〜12月分)となります。

平成12年3月31日に決算整理仕訳を行い、費用の見越し計上を行います → 支払利息3,000/未払利息3,000
これで、支払利息の借方残高は12,000となり、しっかり12ヶ月分を当期の費用とすることが出来ます。
Re: 見越しについて ( No.5 )
日時: 2005/03/11 14:40
名前: ぱるん 

ぱんぷきんさん

ご回答ありがとうございました。
ゆっきーさんとご説明が違うので
(恐らく結果としては同じことで私の頭がついてゆかないだけだと思うのですが)
少々戸惑いましたが
「見越し・繰り延べをしたときは、
翌期の期首に再振替仕訳をしなくてはならない」
この原則はしっかり解りました。
最後に書いていただいた支払利息勘定のところですが、
これは結局は
「支払利息としての費用は 6,000−3,000 で
導かれる 3,000」
という計算方法の理解でよろしいのでしょうか?
そして、もう一つお尋ねしたいのは、
この6月末時点で、前期の見越し分を再振替した
借方の「未払利息3,000」というものは
消える(精算される?)のでしょうか?
そしてまた当期の見越し分として、決算の3月31日になったときに、

支払利息3,000/未払利息3,000

の仕訳が出てくるという考えかたでよいのですか?
簿記云々ではなくごくごく普通に考えれば、
「6月末に現金で6000円を支払った時に、前期の分の
未払利息3000円をやっと支払い終えたことになり、
当期としての現金支出(費用)は3000円だよなあ」
とわかるのですが、いざ仕訳となると、
借方と貸方に同じ勘定科目があって初めてその科目が
消えるので、それを考えると、どう整理したらよいのか
わからなくなってしまうのです。。
Re: 見越しについて ( No.6 )
日時: 2005/03/11 14:53
名前: ぱるん 

ゆっきーさん

度々すみません。「補足」でかなりスッキリとしました。
が。。
No.5と同じことをきいてしまうのですが、

>平成11年4月1日に再振替仕訳を切ります
>→ 未払利息3,000/支払利息3,000
>この時点で支払利息の貸方残高は3,000となります

はい。

>6月30日に利息を支払いますよね。
>こう仕訳を切ります
>→ 支払利息6,000/現金預金6,000

はい。

>そうすると、支払利息の借方残高が
>3,000

はい、ここまでは解ります。
(3月〜6月、ではなくて4月〜6月でしょうか?)

解らないのは、
平成11年4月1日に再振替仕訳を切った
「未払利息3,000(借方)」の行方です。
これは(No.5でも書いたのですが)
貸方の「現金預金6,000」と相殺(?貸方の預金現金が3,000となる)する仕訳でよいのでしょうか?


Re: 見越しについて ( No.7 )
日時: 2005/03/11 15:00
名前: ぱんぷきん 

>「支払利息としての費用は 6,000−3,000 で
導かれる 3,000」
という計算方法の理解でよろしいのでしょうか。

そうです。費用(4月〜6月分だけ)は3,000になります。
残りの会計期間の計算も忘れずに。

>前期の見越し分を再振替した
借方の「未払利息3,000」というものは
消える(精算される?)のでしょうか?
そしてまた当期の見越し分として、決算の3月31日になったときに、
支払利息3,000/未払利息3,000
の仕訳が出てくるという考えかたでよいのですか?

その考えでOKです。未払利息勘定の貸借が一致することになるので、再振替した時点で一旦、未払利息勘定の残高は0になりますが、借入金は当期末にも残っているので見越し計上することになります。
支払利息3,000/未払利息3,000
この仕訳ですね。
Re: 見越しについて ( No.8 )
日時: 2005/03/11 15:11
名前: ゆっきー 

>(3月〜6月、ではなくて4月〜6月でしょうか?)その通りです。私寝ぼけているのかな・・・

前期末に 支払利息3,000/未払利息3,000 という仕訳を切っていますよね。
ここで、支払利息は前期の費用としてP/Lに乗り、期首の残高試算表には残りません。
しかし、未払利息は【負債】なので、当期首の残高試算表に貸方3,000円が残るんです。
これは再振替仕訳(未払利息3,000/支払利息3,000)を行うことで、貸方3,000が相殺され、ゼロになります。
期首の時点でゼロとなるので、行方はありません。
Re: 見越しについて ( No.9 )
日時: 2005/03/11 15:12
名前: ぱるん 

ぱんぷきんさん

>その考えでOKです。
>未払利息勘定の貸借が一致することになるので、
>再振替した時点で一旦、
>未払利息勘定の残高は0になりますが

ありがとうございました!
6月末の時点で一旦、借方の「未払利息」は
ゼロになるのですね!
これが知りたかったのですー。。
バカの一つ覚え(?)と申しますか、
今までずーっと「相手方に同じ勘定科目の名前が
ない限りはそんなことはできない」
とばかり思っておりました。。

ゆっきーさんにもお手数をお掛けしました。
わかりやすいご説明を本当にありがとうございました。
こんなことで2級になんて進めるのか凹んでしまいますが
今後ともよろしくお願い致します。
No.7の付けたしです。 ( No.10 )
日時: 2005/03/11 15:23
名前: ぱんぷきん 

前期に見越し計上した未払利息は翌期に繰り越されてきています。
      未払利息
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
       |前期繰越 3,000
再振替仕訳をすることによって
未払利息3,000/支払利息3,000
       未払利息
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
支払利息 3,000|前期繰越 3,000
になります。
期末に借入金が残ってます。利払日と決算日が一致していないので利息の見越し計上をします。
支払利息3,000/未払利息3,000
       未払利息
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
4/1 支払利息 3,000|4/1前期繰越 3,000
3/31次期繰越 3,000|3/31支払利息 3,000

慣れるまでは紙に書いて計算してみてはどうでしょう。
検定試験では時間との勝負なので、慣れてきたら電卓のみで計算すればいいと思います。

失礼、解決したようですね。2級取得頑張ってください。
Re: 見越しについて ( No.11 )
日時: 2005/03/11 15:48
名前: ぱるん 

ゆっきーさん

投稿したらゆっきーさんのNo.8メッセージがありました。
なるほどなるほど・・これで100%スッキリした感じです。
整理させてください。

当期首のいちばん初めには「負債」である「未払利息3,000」が残っている→それから前期見越し分の再振替

         未払利息3,000(4/1)
未払利息3,000  支払利息3,000(4/1)
支払利息6,000  現金預金6,000(6/30)
(この時点ではこのように↓相殺される)
支払利息3,000  現金預金6,000(6/30)
支払利息6,000  現金預金6,000(12/31)

平成12年1/1〜3/31までの「見越し」分を出す
支払利息3,000  未払利息3,000(3/31)

これで大丈夫・・ですよね?   



Re: 見越しについて ( No.12 )
日時: 2005/03/11 15:55
名前: ぱるん 

ぱんぷきんさん

>慣れるまでは紙に書いて計算してみてはどうでしょう。

書いている間にまたまたぱんぷきんさんの
レスポンスがありました。。
何度も本当にすみませんでした。
仕組みがやっとわかりました。(と思います。)
Re: 見越しについて ( No.13 )
日時: 2005/03/16 13:22
名前: 西村丈治  < >

  「費用」は財貨・用役の消費によって、その発生が認識されますので、決算を機会に1月1日から3月31日までの金銭用役の消費に伴う支払利息という費用は、次のように認識、記録されることになります。
 支払利息 3,000 未払利息 3,000

 つまり会計理論的には上記の仕訳は正しい処理です。(厳密には費用の見越計上ではなく、費用そのものの発生の認識、記録です)
 
 しかしながら上記のままに放置しますと6月30日の利払日に
(借)支払利息 6,000(貸)現金 6,000
となって1月1日から3月31日までの支払利息は二重計上される恐れがあります。
 費用の認識、記録についてのこのような事態を回避しますために4月1日に再振替は行われます。

 また未払費用(負債)をそのままに放置しますと6月30日には次のような仕訳が必要になります。
 未払利息 3,000 現 金 6,000
 支払利息 3,000 

 このような処理は取引の量が膨大になりますと実務上、非常に困難になります。
 したがいまして4月1日に再振替を行いまして、現実に発生しています負債(未払利息)を、便宜上、取消(消去)します。

 つまり4月1日の再振替は、3月31日に行われました理論的に正しい処理のみでは、将来、問題が発生しますので、これを回避するために工夫された簿記技術上の必要な措置であるといえます。

 3級簿記では、再振替は簿記の1つの処理技術として認識されれば十分です。

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