Re: 会計公準とは何 ( No.1 ) |
- 日時: 2005/10/30 00:15
- 名前: 智裕
- 会計公準とは言ってみればこれがないと会計が成り立たない前提部分のことで、会計理論や会計の実務の基礎をなす最も基本的な考え方です。会計公準として「企業実体の公準」「継続企業の公準」「貨幣的評価の公準」の3つから成り立ちます。これにより、企業自体が貨幣額により会計の計算を行い、それを期間に区切ることで、適切な期間損益を計算することが可能となります。
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Re: 会計公準とは何 ( No.2 ) |
- 日時: 2005/11/02 12:39
- 名前: ゆっきー
- なかったら?を考えてみてはどうですか?
「企業実体の公準」が無い 個人の財産を貸借対照表に入れても構わないってことになります。 例えば、会社用に銀行から1,000万円借りたいとします。しかし、B/Sを見たら換金性のある資産が500万円しか無かった。 これでは簡単には貸してくれない…。そうだ、うちの土地2,000万円をB/Sに載せてしまおう! こんな変なことが可能になってしまいます。 ↓ 企業のものではない資産を企業のB/Sに載せる→無い資産が載るのと同じ→B/Sが企業の実態を適切に表さない 「継続企業の公準」が無い これは別名「会計期間の公準」ともいいます。つまり、1年ごとの会計報告なんか無くてよいことになります。 簿記をやっていれば分かると思いますが、企業がいつまで活動するかが未定だったら、別に帳簿なんか作る必要がなくなります。 この話は長くなるので割愛しますが、一番重要な公準です。
「貨幣的評価の公準」について この公準は重要度は落ちますが、要するに貨幣で測定できるものだけを記帳しましょうということです。 つまり、貨幣額で計れない、金額の決定に大きく主観性を伴うような資産の計上はダメだと言うことです。 例 B/S ブランド 100,000 豊富な人材 50,000
こういう「考え方」の元に、企業会計原則を初めとした様々な法規等が作られているんです。 あくまでも会計学論的な「考え方」の問題なので「基礎的前提」と言われます。
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Re: 会計公準とは何 ( No.3 ) |
- 日時: 2005/11/04 20:38
- 名前: たなか
- わかりやすい説明どうもありがとうございます。このような「会計公準」を一番初めに考えたのはおそらく日本人ではないですよね。このような理屈っぽい理論を考えつくとしたら恐らくドイツ人の学者あたりでしょうか?
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