今年のマグロの初セリ、覚えている方も多いと思うが史上最高値1億5,540万円という値が付いた。
昨年は5,649万円(これも破格として話題になった)だったことを考えると異常である。
昨年に引き続き2年連続で競り落としたのは寿司チェーン店「すしざんまい」を経営する株式会社 喜代村だ。どうしてそんな異常な価格で競り落とすのか興味があったので少し調べてみたが上場はされていないようで、ホームページからIR(投資家情報)みたいなものは見当たらなかった。
マグロに限らず初セリが高騰する理由は、ご祝儀の意味合いもあるのだが、やはり広告効果が絶大な効果を発揮するからであろう。マグロのニュースは正月早々全てのメディアが先を競うように報じていたし、これを実際に広告として掲載しようと思ったら凄い出費になるだろう。僕の周りでもほとんどの人がこのニュースを認知していたのだ。
つまり、広告宣伝の意味合いが強いのは間違い無い。
実際日本経済新聞のニュースではこの会社の2012年9月期の売上高は192億円で前年比を26%も上回ったのだ。この不況に30億円近く売上を伸ばしたことになる。
そんな理由で1億5千万円くらいは大したことないと考えているのだろうか?
実際にその記事では広告宣伝費効果は数億円以上と書いている。
ホントのところはよく分からないが、マグロ1匹でそんな破格値になったことで、津軽海峡が今まで以上に殺伐として事故でも起こさない事を祈るばかりである。
最後に、いくら宣伝効果と言っても仕入は仕入。
このマグロ1匹で相当原価率は悪くなるのではなかろうか。
まさか仕入勘定から広告宣伝費に振り替えるって訳ではあるまい。
そこが一番知りたかったのだが財務諸表は落ちてなかった。
いくらなんでも1億5千万円はやりすぎだよなぁ。(´・Д・`)