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スキャナで取り込んでみよう

スキャナで取り込んでみよう

テキストをバラバラにしたらいよいよドキュメントスキャナーの登場です。普通の1枚1枚読み込むスキャナーですと、読み込み時間も長く、また1枚1枚原稿台に置いてスキャンしなくてはいけませんからこのようなドキュメントスキャナーを必ず使用して下さい。私が使っているスキャナーは、25枚/分の高速読込みです。つまり1分間で50ページ読み込むのでテキスト1冊もあっという間に読み込みます。

ドキュメントスキャナー

次にスキャナーの設定を行いましょう。メーカーによって設定画面は違いますが、設定する項目は大体同じです。この記事ではキャノンのCaptureOnTouchを使って解説していきます。まずは下図のスキャナの設定ボタンを押して下さい。

スキャナー設定1

一番下の「詳細ダイヤログボックスを使う」にチェックを入れて「開く」をクリックします。

スキャナー設定2

まずは白黒のテキストをスキャンする場合の処理です。基本タブをクリックしてモードを白黒にして解像度は600dpiにして下さい。解像度は色々選択出来ますが、白黒の場合は600dpiに設定してもあまりファイルは重くならないし、iPadで見た場合も綺麗に読む事が出来ます。

スキャナー設定3

次にカラーの場合の設定ですが、モードは24ビットカラーにして、解像度は300dpiに設定して下さい。白黒と同じように解像度は600dpiにすると綺麗ですが、ファイルはとても重くなりますし、読み込み時間も大変長くなってしまいます。またカラーの場合は300dpiでもそれほど読みにくいという事は感じません。それ以上の解像度は、それに見合うメリットをあまり感じないのです。また、カラーのテキストもあまりありませんので、基本的には表紙を読むくらいではないでしょうか。これはテキストに限った話ではありませんが、白黒は600dpi、カラーは300dpiが経験上最もよいのではと思います。その他の用紙サイズなどは読み込むテキストに合わせて適宜設定して下さい。

スキャナー設定4

次に「その他」タブで「継続モード」と「超音波で検知」にチェックを入れます。継続モードは、スキャナーで読み取っている最中に何らかのトラブルが生じて止まってしまった場合に、スキャナー側で保留状態になり、トラブル対処後にトラブルで止まる前の状態から処理してくれるので必ずチェックを入れましょう。それから超音波で検知は何かというと、例えば2枚くっついてしまって読み取ろうとした場合に、重送を検知して自動的に止まります。つまり、読み飛ばしてスキャンするのを防止します。チェックを入れておくと良いでしょう。

スキャナー設定5

設定が完了したらスタートボタンをクリックします。

スキャナー設定6

するとスキャナーが自動で次々とスキャンしていきます。。

スキャナー設定7

スキャンが完了すれば「次のステップに進む」ボタンを押して下さい。

スキャナー設定8

読み込んだファイルを保存するために、「ファイルに保存する」ボタンを押します。

スキャナー設定9

「ファイル名の設定を使う」にチェックを入れます。ファイル形式はPDFにして保存場所はお好きな場所を選択して下さい。

スキャナー設定10

ファイル名の設定を使うにチェックを入れると、その横のファイル名の設定が可能になります。ファイル名は何でもよいですが、出来るだけ短い方が後でリネームする場合に楽です。また、下の連番をつけるにもチェックして下さい。ちなみに私は3桁でで1から始まる連番に設定しています。

スキャナー設定11

次にファイル形式(Y)の下の詳細設定をクリックします。必ず1ページ毎に1ファイルにするにチェックを入れましょう。下のOCR情報を付加するの設定は、チェックを入れるとPDFの検索が可能になります。出来るならチェックを入れておいて損はないでしょう。

スキャナー設定12

するとこのようにファイルが1ページごとに作成されます。

スキャナー設定13

このままでは実際のページ数とファイルのページ数に誤差が生じています。なので、ファイル名をリネームするとよいでしょう。面倒臭ければリネームはしなくても特に影響はないと思います。リネームする場合は専用のフリーソフトを使用します。私が使っているのはNamely!と呼ばれるソフトです。別の代用ソフトでも使いやすい物を選べばよいと思います。ここでは「Namely!」の使い方は割愛しますが、大量のファイル名を一括で変換するのにとても便利なので是非試して欲しいと思います。

スキャナー設定14

このテキストでは1枚目から12枚目までページが付されておらず、13枚目が1ページになります。ですから最初の12枚はA001からA012とリネームします。アルファベットをAにしたのは特に理由はありませんが、ページはPでリネームするのでP以前のアルファベットならファイルが順番に並んで処理がしやすいからです。下図を参照して名前と変更ファイル名とが対応しているのを確認して「実行」又は右下の「Go Namely!!」のボタンをクリックして下さい。

スキャナー設定15

次に13枚目を1ページにして残りのファイルのリネームを行います。

スキャナー設定16

ご覧のように全てのファイルが簡単にリネームされました。。

スキャナー設定17

ここは好みの問題ですが、各ファイルにインデックスを付してあげます。但しこれは手動での作業になるので大変面倒臭いです。必要ないと思われれば飛ばして差し支えないと思います。

スキャナー設定18

次にバラバラになったPDFファイルを1冊のブックにしましょう。そこでPDF作成ソフトの出番です。Acrobat Standardを起動して、最初の1枚目(A001.pdf)のファイルを開きます。そして上のファイルを結合をクリックして、ファイルを追加するをクリックします。

スキャナー設定18

そして開いているA001以外のPDFファイルを全部選択してファイルを追加ボタンを押します。

スキャナー設定19

そして下図のように真ん中の標準ファイルサイズを選択して、右下の次へをクリックします。

スキャナー設定20

次にファイルを単一のファイルに結合を選択します。

スキャナー設定21

すると自動でファイルを結合するので、結合し終えるのを待ってファイルの名前を付けて保存します。

スキャナー設定22

次に結合したテキストの設定になります。「ファイル」→「プロパティ」か、Ctrl+Dボタンを押します。すると下図のような設定画面が開きます。「開き方」タブを選択して、ページレイアウトは必ず見開きページ(表紙)に設定して下さい。その他の項目はお使いのパソコンの環境に合わせて好みで設定して良いでしょう。

スキャナー設定23

次に「詳細設定」タブを選択して、綴じ方向を指定します。大抵のテキストは左綴じなのでデフォルト問題ありませんが、右綴じの場合はここを右に設定します。その他は特に設定をしなくても大丈夫です。

スキャナー設定24

するとこのようにPDFファイルの電子書籍が完成しました。これでパソコンさえあればいつでもどこでもテキストを見る事が出来ます。

スキャナー設定25

しかし、今回の目的はいつでもどこでも勉強出来るようにiPadに取り込んで閲覧することですから、次章ではいよいよiPadに取り込んで実際に使ってみましょう。

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