それでは次に三分法について学んでいく事にしましょう。三分法(さんぶほう)とは一体どういう方法なのでしょうか。それは、繰越商品勘定(資産)・仕入勘定(費用)・売上勘定(収益)の3つの勘定を用いて商品販売益を計算する方法なのです。 |
三分法の期中処理は、仕入原価を仕入勘定の借方に記入して、売上金額を売上勘定の貸方に記入するのは理解できたと思います。それではどうして決算で調整が必要なのでしょうか。利益を求めるのは収益から費用を差し引いて求めるのは第1章でも見てきました。それなら収益である売上勘定の金額から費用である仕入勘定の金額を差し引けば、商品の販売利益になるのではないかと考えられそうです。 |
正しい利益を求めるには、実際に売り上げた商品に対応する商品原価(つまり売上原価)を差し引かなければダメでした。ここでは正しい売上原価を算定するために、決算でどのような修正が行われるのかを学習していきたいと思います。 |
今までの流れから三分法における売上原価の算定方法は理解できたでしょうか? 実はこれからが大事なポイントになります。なぜならば検定試験においては、これからお話する仕入勘定を使って売上原価を計算する方法が最も出題頻度が高いのです。一体どういった方法でしょうか。 |