簿記検定や税理士試験において経過月数の計算が必要な場面に多々出くわすと思います。以前の管理人ブログでも公開しましたが、更に進化させて簡単に計算出来る方法を編み出しましたので改めて紹介したいと思います。その名も「THE・林システム!」。正直これを読んでるあなたは運がいいかもしれません。試験ではかなりの威力を発揮します。是非マスターしてライバルに差をつけましょう。
使い方も何も紙と鉛筆があれば十分です。簡単に経過年月が求まります。
最初に用語解説です。大したことありません。求めたい期間の最初の年月日を「最初の日」、最後の年月日を「最後の日」と呼びます。林システムで使うのは「最初の日」と「最後の日」です。ここで覚えて下さい。
それでは早速実践してみましょう!
例題.次の条件で当期末決算整理後の減価償却累計額勘定の金額を求めなさい。 1.建物 取得価額1,000万円 耐用年数50年 定額法 残存価額1割 2.取得日(事業共用日)は、平成4年6月30日とする。 3.会計期間 平成18年11月21日~平成19年11月20日 とりあえず自力で解いてみて下さい。
まあまあ細かい内容はおいといて、この問題では取得日である平成4年6月30日から当期末である平成19年11月20日までの経過年月数を求める必要があります。指折り数えてもいいのですが、もっと効率のいい方法があるのです。それが林システムなのです!まあ、だまされたと思ってもう少しお付き合い下さい(笑)
1.「最初の日」と「最後の日」を確認して下図のように紙に書きます。
2.上が「最後の日」下が「最初の日」です。
3.そして下図のように年と月を個別で引き算します。
4.答えは15年5月です。しかし、こんなに簡単だと面白くありません。実は条件によってはこれだけでは不十分なのです。
5.そこで真ん中の行と最後の行を大小比較します。
上記の例ですと、真ん中の上の数字が「大」で右の上の数字が「小」ですね。つまり上の数字が「大小」と並んでいる形ですと何もしないでこれが答えになるのです。つまり15年5月が経過年月になります。試しに指折り数えてもいいでしょう。あまりにも拍子抜けしたかも知れませんね(笑)
さて、問題は「大小」とならない場合です。と言ってもやることは実に簡単なのです。あ、その前に解答ですね(笑)
例題の解答 1.(1,000万円×0.9÷50年)=18万円・・・1年当たりの減価償却費 2.上記1÷12ヶ月=15,000円・・・1月当たりの減価償却費 3.上記1×15年+上記2×5月=2,775,000円(解答) 正解しましたか?
それでは次のページに進んで下さい。